窓辺にもたれ
夢のひとつひとつを
消していくのはつらいけど
若すぎて何だかわからなかったことが
リアルに感じてしまうこの頃さいつかは誰でも愛の謎が解けて
ひとりきりじゃいられなくなる
素敵なことは素敵だと無邪気に
笑える心が好きさ「SOMEDAY」 (佐野元春)より
僕の夢は何だったのだろう
若い時は、いつも大人の真似事ばかりしていた
大人のすることがかっこよかった
酒場に1人で行くのが好きだった。
ホテルのバー。おでんのある屋台。
ジャズ喫茶。古びた焼き鳥屋。
外国人のやってるスナック。
22の時、中型免許を取って、おんぼろバイクに乗っていた。
バイクに乗ることで、青春を感じることが加速した気がした。
バイト代が貯まって、
小旅行だけど一人旅に行った。
夜汽車に乗りたかった。
部室で仲間と麻雀した後、深夜に出発した。
寝台列車じゃない鈍行列車。朝になったら通勤電車になっていた。
行きたかった美術展に行ったり、中学の同級生の家に行ったりした。
したことないことをしてみたかった。
若い時は初めてのことがいっぱいあった。
もちろん、今だってまだまだたくさんある。
したことないことをするのって楽しい。
行ったことのない場所
食べたことのない食べ物
飲んだことのないお酒
乗りたい車
まだまだ夢はある
それはできればかなえたい
でも消さないといけない夢がでてくる気がする
若いからわからなかったわけじゃない
わかるのなんていやだな
リアルに感じてしまうのはいやだな
だから消してしまわずに
夢はずっと持ち続けていたい。
これから年を取っていくけれどもそうしたい。
夢を持ち続けることこそが素敵なこと。
いつかきっと。SOMEDAY。
それがいいんだ。