カフェを始めて(その1)

投稿者: | 2014年9月18日

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カフェ・ドゥ・ソレイユは、当初は、カフェラテなどのエスプレッソドリンクと紅茶、そしてフレンチトーストとスコーンなどのデザートを中心とした昼間のカフェとして、営業を始めました。

僕はカフェラテが大好きで、大都市にある大手チェーン店によく通っていたものでした。平戸に来たとき、平戸にいてもカフェラテが飲みたいと思い、カフェとして始めたのでした。

ただ、残念ながら昼の営業は困難を極めました。商店街にあるからと思ってお店を始めたのですが、昼間に通りを歩く人の非常に少ないことに気付き始めました。

僕自身は飲食店の経営の経験がなく、宣伝の仕方、PRの仕方ということの知識が浅く、そんなに必要なのかなとさえ思いながら、ネットのグルメ情報サイトやブログなどでの情報発信だけやっていました。
しかし、だまっていてお客が入るようなそんな甘いものではなかったのです。

1年半が経ったころ、資金が底を着き始め、どうしたらいいかずっと思案していました。

もうやめようかなとさえ思ったとき、それはある知り合いの一言がきっかけで、店の方向性を変えることを思いつきました。
それはこんなささいな一言でした。

「夜、店を開けてくれたら、しょっちゅう行くんだけどなあ」

その知り合いは平日の昼間は働いているので、平日に来ることはできません。来るとしたら休日ですが、休日の昼間は他の余暇の用事があるので、一人カフェに来るということないのです。
たまに何もすることがない日に立ち寄ってくれてはいましたけど、ほんとにごくたまにでした。

地元の男性のほとんどは同じですよね。よく考えると女性も同じなのではないかなと思うようになりました。
(その考えは今も変わりません。その話は別のときに)

じゃあ昼間ではなく、夜の営業に変えてみよう。
夜に営業するなら、お酒をだそう。
でもせっかくはじめたカフェをやめてしまうのではなく、夜もカフェをやろう。

そうして、夜のカフェ・ドゥ・ソレイユは始まりました。

夜を始めて当初は昼も夜もやってました。
人から聞いたのですけど、夜始めたら昼も少し増えたというのです。そうなのかもしれないと信じて、昼を続けてみましたけど、やはり昼間の来客は少なくて。
なにしろ一人でやってますから、お客さんはいなくても店を開けているだけで体力的な疲労がたまり、それよりお客が来ない店の店番をすることに精神的に疲れてきました。

そんな、客の来ない昼間の店番をじっとするぐらいなら、昼間は夜のメニュー開発や仕込み、宣伝などの時間に充てるほうが有効で意味があると考えました。実際、時々昼間店を閉めて、チラシ配りをやり始めていましたし、お客がいないときに料理をしながら店番をして、ちょっとずつメニュー開発をやっていたのでした。

そんなこんなで、昼間の営業をやめようと決心したのでした。

つづく