tarottenkai3

カモワン・タロットのリーディングは難しいという印象を持っている人がいるらしいが、僕はそうは思わない。
なぜなら、カモワン・タロットの根底にある二元論と人間の成長を描いたタロットマンダラに描かれた暗号を理解していれば、タロットが伝えようとしているメッセージを直感的に理解できるからだ。
カモワン・タロットは天と地の二元を顕著に表す。

「神の家」というカードがある。マルセイユタロットでは、明確にフランス語で「神の家」と名前がついている。
アーサー・ウェイトはそれをなぜ「Tower」という名前にしてしまったのだろう。不思議でならない。
「神」をそれほどまでに畏れたのだろうか。

「神の家」では「神」の存在をはっきりとみることができ、そして4枚のカードに「天使」が現れる。いたるところに「神の顕現」が描かれる。
それに対して、地上的な象徴も描かれる。そして「悪魔」の存在。

フィリップ・カモワン氏は、こう語っていた。
「2000年以降、スピリチュアリティの高まりが見られるようになった。地上的なリーディングより、精神性の高いリーディングが求められるようになり、おのずとリーディングの内容とレベルは変わることとなり、それまで使っていたリーディング方法、リーディングの仕方を変える時が来た。」
そのことを2009年のフィリップ・カモワン氏直々のセミナーで学んだ。

地上的な事柄というのは、現実の社会での金銭、仕事、肉体などに関する事柄である。それに対し天上的な事柄というのは、心理、思考、感情、愛情、創造などに関する事柄である。

ちょっと前まで、僕も自分の仕事の仕方であるとか、経営的な問題に関する具体的な手法や選択をもとめるリーディングが多く、どちらかといえばそっちへの悩み・関心が多かった。
しかし、それらの地上的な問題は、経験や時間が重要であり、経験やスキルの習得なくして、結果はないと感じるようになった。
すると、自分のモチベーションや周囲の人間関係のありかた、間合いの取り方など経験だけではわからない、そして実際には確かめようのない心の問題のほうに自然と関心が向くようになった。
自分で決められることと自分では決められない何か・・・それは自分をとりまく環境とそれらが見えない影響力をもって自分を動かしているようなことは分けて考えるようになった。

うつうつとぐるぐるとくよくよと頭の中で考えたり、原因のわからない憂鬱さというものを感じたりすることがあると思う。そんな時タロットをリーディングすると、まるで生まれ変わったように気分が晴れ、それまで感じていた閉塞感のようなものが急になくなるのだ。
そのとき、明らかに繰り返されるカードや象徴がある。それがメッセージの中心だ。突然腑に落ちる瞬間が訪れる。

今日もその瞬間を感じた。
僕の中ですでに変化が起きてはじめていることも分かった。
翌日、とても気分よく、自分らしく一日を過ごすことができた。

タロットがもたらす力を他の人たちにも感じてほしい。

僕と妻がセッションをしているので、それを利用してもらうのもいい。
自分自身でタロットを理解し、リーディングできるようになることも薦める。

興味がわいた人は気軽に店に来ていろいろと質問してくださって結構です。
真剣な人には僕たちは真剣にお話します。
タロットは単なる占いではありませんし、遊びではありません。スピリチュアルを扱うとても高度な知識です。
スピリチュアルは、人生の羅針盤であり、その人自身の中に秘めた大切なものです。